2008-01-01から1年間の記事一覧

■杉田俊介の「ロスジェネ芸術論」を読む。

文芸評論家の富岡幸一郎が、産経新聞のコラムで、「沖縄集団自決裁判」について、「何故、文芸誌は沈黙するのか」と、「文芸誌の沈黙」を糾弾していたが、たしかにその通りで、「沖縄集団自決裁判」はその主役が大江健三郎であり曽野綾子であるということか…

■情報から思想へー「日本保守主義研究会」の「澪標」の試み。

昨今の文学や政治は金儲けや出世、権力欲、名欲に直結して語られることが少なくない。しかし、文学も政治もそんなに卑俗な現象にのみに関わるものではない。むしろ、文学も政治も人間存在の根源に関わっているのであり、それはきわめて観念的で、非合理、且…

■ニッポンの小説はどこへ行くのか

■ニッポンの小説はどこへ行くのか 「文学界」四月号に、古井由吉や筒井康隆等のベテランから島田雅彦、車谷長吉の中堅、そして本年度前半期の芥川賞を受賞したばかりの新人・川上未映子まで、総計11人の現役作家たちが集合し、大座談会を行っている。題は「…